ロシア軍、メリトポリ住民の避難を阻止 「人間の盾」に

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ザポリージャ州メリトポリ中心部の広場を警備するロシア軍の兵士/Sergei Ilnitsky/EPA-EFE/Shutterstock

ザポリージャ州メリトポリ中心部の広場を警備するロシア軍の兵士/Sergei Ilnitsky/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) ロシア軍による占領を受けているウクライナ・ザポリージャ州のメリトポリで、ロシア軍が町からの避難を2日続けて阻止していることがわかった。市長のイワン・フェドロフ氏が明らかにした。フェドロフ氏は現在市内にはいない。

フェドロフ氏は、ロシア軍がウクライナ軍からの攻撃を恐れており、数千人の市民を人間の盾として使っていると指摘。「町全体が人質に取られた」と述べた。

フェドロフ氏によれば、ロシア軍は、ウクライナの他地域へ向かう民間交通の主要な通過地点であるバシリウカの検問所を閉鎖した。

同氏は11日、ロシア軍がメリトポリ市の西部を封鎖したため、数万人の民間人が居住地区で立ち往生していると述べた。

メリトポリでは、隣接するヘルソン州の一部地域と同様に、ここ数日、前線のはるか後方で、ウクライナ軍による攻撃が行われている。

ロシア軍が指名したメリトポリ地方行政のトップは12日、テレグラムへの投稿で、ウクライナ政府が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に変貌(へんぼう)したと指摘。橋を爆破し、公人を攻撃していると述べた。

フェドロフ氏は、9日夜に行われたメリトポリ市のロシア軍駐屯地に対する攻撃で、多くの死傷者が出たと主張。市郊外にあるロシア軍の基地に対して30発以上の攻撃が行われたと述べていた。

CNNは、同地におけるロシア軍に対するウクライナ軍の攻撃によって引き起こされた被害や死傷者数について確認できていない。

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