ハンガリー、エネルギー危機で「危険事態」を宣言

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ハンガリーの天然ガス貯蔵施設/Attila Volgyi/Xinhua/Getty Images

ハンガリーの天然ガス貯蔵施設/Attila Volgyi/Xinhua/Getty Images

(CNN) ハンガリー政府は13日、継続するエネルギー危機を要因とする「危険事態」を宣言し、8月に予定する政府対応への準備として7項目の計画を発表した。

首相府の報道官によると、計画では天然ガスの国内生産を20億立方メートルに増産し、エネルギー資源の輸出を禁止、亜炭の国内生産を増やす。

また発電所1カ所の再稼働、原子力発電所1カ所の運転延長、エネルギーを平均以上に消費する者からの市場価格の料金徴収、追加的な天然ガス供給の確保に外相が当たることも盛り込まれた。

欧州各国はロシアのウクライナ侵攻以降、天然ガスの供給で問題を抱え、ロシアが供給を停止した場合に備えて備蓄を進める動きを見せている。

ハンガリーは昨年、ロシアのエネルギー大手ガスプロムと天然ガスの供給で15年間の契約を結んだ。ウクライナはこの動きに反発した。

ガスプロムは既にポーランド、ブルガリア、フィンランド、デンマーク、ドイツ、オランダの欧州6カ国向けの天然ガスを少なくとも200億立方メートル削減した。ロシアのプーチン大統領が3月に要求したルーブルでの支払いに応じなかったことを理由としている。

ハンガリーのシーヤールトー外相はCNNとの4月のインタビューで、ハンガリーはロシア側が指定する石油や天然ガスの支払い方式を使う予定だと認めた。さらに、今後数年でロシア産エネルギーの輸入を回避できる別の調達先やルートは存在しないとも話していた。

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