ウクライナで使用中の高機動ロケット砲、秘密の配備地点を取材

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ウクライナで使用の高機動ロケット砲、配備地点を取材

(CNN) 秘密の場所に配備された貴重な兵器――。米国からウクライナに供与された高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の配備地点を、CNNの記者が取材した。

これまでのところ、ウクライナが受け取ったのは4基のみ。だが、地面に残る焼け焦げた跡はHIMARSが頻繁に稼働していることを示す。

指揮官のアレグザンダー氏は取材に、HIMARSは今のウクライナ軍で最も重要な兵器になっていると説明し、「(HIMARSは)現代的かつ高精度で、高い殺傷力を持つ。ロシアは恐れるべきだ」と語った。

オペレーターによると、高い正確性と約70キロの射程を有するHIMARSを使うことで、ロシア支配地域の奥深くまで攻撃することが可能になる。攻撃目標となるのは主に指揮所や武器弾薬の貯蔵庫だ。

ウクライナはHIMARSによる攻撃をほとんど公表していない。だが、攻撃が行われた証拠は存在する。

ロシアとの国境近くに位置する武器庫では先日、巨大な爆発が発生した。ウクライナ側から原因についての言及はなかったが、地元の親ロシア派武装勢力は、ウクライナが新たに入手したHIMARS以外でこうした攻撃は間違いなく不可能との見方を示す。

HIMARSの仕事はロシアの高価値目標を排除すること。ただ、ウクライナ側は今やHIMARS自体がロシアの重要目標になっていることを認識していて、ロシアの監視や兵器から保護するために細心の注意を払っている。

付近の野原や森には防空システムや特殊地上作戦部隊が展開し、警戒に当たっている。どのHIMARSも絶えず移動しており、一つの場所に1日以上とどまることはない。

ウクライナの指導者からは感謝の言葉が繰り返し聞かれる。供与された兵器の中で大統領や国防相、軍からこれほど感謝されているものは他にない。

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