中国、入国者の隔離期間を短縮 「ゼロコロナ」は堅持

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中国政府が入国者の隔離期間を短縮すると発表した/CDC

中国政府が入国者の隔離期間を短縮すると発表した/CDC

(CNN) 中国政府は海外からの入国者に義務付けている隔離期間をこれまでの半分に短縮する。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、最大級の入国規制緩和。しかし「ゼロコロナ」戦略は堅持する方針を強調している。

中国は入国者の大半に対し、政府の隔離施設に14日以上滞在し、その後7日間は自宅で隔離することを義務付けている。

しかし中国国家衛生健康委員会の28日の発表によると、入国者が隔離施設に滞在する期間は7日間、自宅隔離期間は3日間にそれぞれ短縮される。いつから短縮されるのかは明らかにしておらず、「ゼロコロナ」政策が終わる兆候とも受け止められていない。

男性の口から綿棒でサンプルを採取する医療従事者=15日、中国・北京にあるショッピングモール外の検査場
/Jade Gao/AFP/Getty Images
男性の口から綿棒でサンプルを採取する医療従事者=15日、中国・北京にあるショッピングモール外の検査場 /Jade Gao/AFP/Getty Images

国営新華社通信によると、習近平(シーチンピン)国家主席は28日に武漢を訪れ、ゼロコロナ政策の堅持を確認。「国民の健康を損なう」よりも、「小さな経済成長を一時的に犠牲にする」方を選ぶと語った。

ゼロコロナを続ける中国は世界でも異例の存在になった。最近でも北京や上海も含めて各地でロックダウン(都市封鎖)が行われ、経済や雇用に打撃を与えている。5月の失業率は16~24歳の年齢層で18.4%の記録的水準になった。

厳格な対策に対して国民は不満を募らせているが、国家衛生健康委員会の報道官は28日、入国者の隔離期間短縮はコロナ対策の緩和を意図するものではなく、「より科学的かつ照準を絞った」対策を推進する狙いがあると強調した。

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