行方不明の英記者の遺体を確認、ブラジル・アマゾナス州

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英国人記者のD・フィリップスさん(左)と研究者のB・A・ペレイラさん/Getty Images

英国人記者のD・フィリップスさん(左)と研究者のB・A・ペレイラさん/Getty Images

サンパウロ(CNN) 南米ブラジルのアマゾナス州で英国人の記者とブラジル人の先住民族研究者が行方不明となった事件について、地元当局は17日、現地で発見されていた遺体を英国人記者のドム・フィリップスさん(57)と特定した。

15日には容疑者1人が、フィリップスさんと研究者のブルーノ・アラウージョ・ペレイラさん(41)を殺害したと自供。警察が複数の人間の遺体をジャングルで発見していた。別の遺体の捜査は現在も継続中。

フィリップスさんとペレイラさんの2人は、アマゾン州西部の人里離れたジャバリ谷で行方不明になったと5日に最初の報告があった。先住民団体の調整機関によれば、2人は行方不明になる前、殺害の脅迫を受けていた。

両者とも当該の地域がたびたび暴力の現場となっていることは熟知していた。背景には違法な採鉱や伐採、狩猟、薬物の密輸の横行がある。

ただ両者は同等の熱意をもって、そうした活動がどれほどブラジルの野生保護区域を傷つけているかを暴露。先住民が危険にさらされ、森林破壊が加速する実態を明らかにしていた。

フィリップスさんは著名なジャーナリストとして、環境問題やアマゾンに関する記事を英米の主要紙に執筆。サンパウロとリオデジャネイロに住んでいたこともある。

ペレイラさんは2010年に先住民関連のブラジル政府機関フナイに所属。以降、生活の大半を費やして国内の先住民に携わる仕事をしていた。

ジャバリ谷には数千人の先住民が暮らしているほか、10以上の「未接触部族」がいる。川と密林が組み合わさり、近づくのは非常に難しいとされている。

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