難民・国内避難民1億人超す 世界で78人に1人が避難 国連報告書

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スロバキアとの国境を越えてウクライナから避難してきた女性と子ども2人=2月25日/Peter Lazar/AFP/Getty Images

スロバキアとの国境を越えてウクライナから避難してきた女性と子ども2人=2月25日/Peter Lazar/AFP/Getty Images

(CNN) 戦争や暴力、迫害、人権侵害のために自宅を離れて国内外への避難を余儀なくされた人が、世界で1億人を超えた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が16日に発表した報告書では、その背景を明らかにしている。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「国際社会が結束してこの人道悲劇に対応し、紛争を解決し、恒久的な解決策を見出さなければ、この恐ろしい傾向は今後も続く」との声明を発表した。

1億人突破の数値は5月に公表されたが、今回の報告書は背後にある傾向をより詳細に記している。

「今もウクライナ人数百万人が避難しているほか、この年はブルキナファソやミャンマーから避難した人も突出して多く、避難を余儀なくされた人は1億人を超えた」。報告書はそう指摘する。「つまり世界で78人に1人が避難を強いられている。10年前にはほとんど誰も予想できなかった到達点だ」

内訳は、国内で避難した人が6010万人、国外で難民となった人が3210万人、亡命を求めている人が450万人、国外に逃れたベネズエラ人が440万人。その合計は、ほとんどの国の人口を上回る。

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