仏独伊ルーマニア首脳、ウクライナのEU加盟候補国入りを支持

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左からイタリアのドラギ首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相/Kay Nietfeld/picture-alliance/dpa/AP

左からイタリアのドラギ首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相/Kay Nietfeld/picture-alliance/dpa/AP

(CNN) ウクライナを訪問したフランス、ドイツ、イタリア、ルーマニアの各首脳は16日、ウクライナの欧州連合(EU)加盟候補国入りを支持する考えを示した。

フランスのマクロン大統領はウクライナのゼレンスキー大統領に対して「我々4人全員が即時の加盟候補国の地位を支持する。この地位はロードマップを伴うもので、西バルカン諸国や隣国、特にモルドバの状況も考慮に入るという意味を含む」と伝えた。

マクロン氏は「欧州はあなた方のそばにいる。今後も必要な限り、自由で独立したウクライナに平和が戻る勝利が達成されまで、そうするだろう」と述べた。

ドイツのショルツ首相は「ウクライナは欧州の家族の一員だという明確なメッセージを伝えにここまで来た」と語った。長い欧州の道となりそうな節目の一つが加盟候補国の地位であり、「EU加盟国は今後数日でこれについて議論する。EU27カ国の全会一致が必要なことは承知している」と述べた。

さらに「ドイツはウクライナ、そしてモルドバ共和国を含めて肯定的な決定を支持する」とした上で、すべての候補国は民主主義や憲法に関する加盟基準を満たす必要があるとも語った。

ショルツ氏はウクライナへの武器供給での支援にも触れ、ウクライナ軍にりゅう弾砲やゲパルト自走対空砲といった最新兵器の訓練を実施中だと明らかにした。さらに、町全体を空からの攻撃から守るアイリスティー防空システムや、特殊レーダーの供与にも同意したと語った。

共同記者会見に臨むイタリアのドラギ首相=16日、キーウ/Valentyn Ogirenko/Reuters
共同記者会見に臨むイタリアのドラギ首相=16日、キーウ/Valentyn Ogirenko/Reuters

イタリアのドラギ首相はウクライナのEU加盟希望への支持を再確認し、EUが「このプロセスを遅らせることはできない」と述べた。候補国から加盟国となるまでの過程について、ゼレンスキー氏が「点ではなく道であること」を理解しているとも述べ、ウクライナ社会の「重大な改革」が必要になるとの認識を示した。

ルーマニアのヨハニス大統領も候補国入りを認めるようにEUに呼びかけ、「ためらっている猶予はない」と指摘。「我々は欧州の歴史の転換点にいる」「尋常ではないときには、尋常ではない戦略的でビジョンのある対応が求められる。来週の欧州理事会でウクライとモルドバ共和国、ジョージア(グルジア)にEU加盟候補国の地位を付与することは、すべての価値観に関する強力で持続的な盾を築くために重要だ」と語った。

ゼレンスキー氏がルーマニアのヨハニス大統領と会話=16日、キーウ/Alexey Furman/Getty Images
ゼレンスキー氏がルーマニアのヨハニス大統領と会話=16日、キーウ/Alexey Furman/Getty Images

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