攻撃受ける化学工場の地下防空壕に800人避難、ウクライナ

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セベロドネツク市内から上がる煙=2日/Aris Messinis/AFP/Getty Images

セベロドネツク市内から上がる煙=2日/Aris Messinis/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州のハイダイ知事は4日までに、同州セベロドネツク市にありロシア軍のミサイル攻撃も受けた化学工場「アゾト」の地下の防空壕(ごう)に800人が避難していることを明らかにした。

ロシア軍は同州の完全制圧を狙っており、セベロドネツク市は州内での最後の攻防の地の一つともされる。

CNNの取材に応じた同知事によると、この防空壕は旧ソ連時代に造られた。中に立てこもっているのは避難を求められながらも拒んだ住民らで、多くはないが子どもも含まれるとした。

一方、同州の行政当局者によると、ロシア軍は2日、工場に砲火を浴びせ、1カ所の事務所棟やメタノールを貯蔵していた倉庫が被害を受けた。残っていたメタノールの量は不明とした。セベロドネツク市の工業地帯は依然、ウクライナ側が押さえているともした。

ハイダイ知事によると、ロシア軍は先月31日にはアゾト工場内にある硝酸の貯蔵タンクを空爆。同日撮影された画像は、オレンジ色の煙が周辺の場所で発生している様子をとらえていた。

ただ、知事は煙はすぐに流れ去ったとし、防空壕にいる住民らの命にかかわる危険な事態は生じなかったとした。

この工場は民間の経営で、所有者は残存している化学物資はごく少量と説明したという。知事は軍事的な観点から言えば、アゾト工場は重要な意味合いを持たないとも指摘。ロシア軍が長期の包囲の後に占拠したウクライナ南東部マリウポリの製鉄所のアゾフスターリとは違うとも述べた。

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