QUAD首脳会合開催、「自由で開かれたインド太平洋」構築へ

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日米豪印4カ国の非公式の枠組み「QUAD」の首脳会合が開かれた/Jonathan Ernst/Reuters

日米豪印4カ国の非公式の枠組み「QUAD」の首脳会合が開かれた/Jonathan Ernst/Reuters

(CNN) 日米豪印4カ国の協力の枠組み「QUAD(クアッド)」の首脳会合が24日、東京の首相官邸で行われた。各国首脳は互いの関係を称賛するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」を築くという目標について改めて確認した。

米国のバイデン大統領は会合の冒頭、ロシアによるウクライナ侵攻を非難し、米国としてウクライナ政府を支援する姿勢を改めて示した。

そのうえで、ウクライナでの戦争は人道上の大災害を引き起こしたと指摘。ロシア軍がウクライナの学校や教会、博物館を標的にしていることに触れ、ロシアのプーチン大統領は「文化の根絶を図っている」と警告した。

21日の総選挙を制し、23日に就任宣誓を済ませたばかりのアルバニージー豪首相は、新政権の優先事項がQUADの政策課題に沿ったものであると強調。具体的には気候変動への取り組み、より強大かつ強靱(きょうじん)なインド太平洋地域の構築を挙げた。

岸田文雄首相は、会合の焦点としてウクライナでの戦争に言及。法に基づく国際秩序が根底から揺るがされたと危機感を示すとともに、同様の事象を決してインド太平洋地域で起こしてはならないと強調した。

モディ印首相はウクライナでの戦争には触れず、新型コロナウイルスワクチンの供給や気候問題対策、サプライチェーン(供給網)の強靭化といった分野での「相互協力」の重要性を語った。同氏はこれまでのところ、ロシアの侵攻に対する非難や制裁の実施を拒否している。

この後、4首脳は4カ国の学生を対象とする教育プログラムやワクチン供給での提携、宇宙を基点にした地球観測データの共有など数々の新構想を明らかにした。このうちデータ共有には、米国のプログラムによる海洋・大気のモニタリング、洪水マッピングなどのデータが含まれる。

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