ウクライナの15歳少女、負傷者乗せ脱出 発砲でけがも運転続行

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(CNN) 侵攻したロシア軍が完全制圧を目指しているとされるウクライナ東部ルハンスク州の戦闘の最前線でもあるポパスナ町で、15歳少女が負傷した複数の住民らを乗せた車を自ら運転して激しい砲火の中を突っ走り、安全地帯への逃避に成功する一幕がこのほどあった。

退避の途中に車が撃たれた際、少女も脚部にけがを負ったが、運転を続けたという。車は戦場だけでなく、地雷が仕掛けられた地帯や遺体が放置されていた路上も突破。決死の逃走劇は町がロシア軍の手に落ちる瀬戸際で試みていた。

少女のファーストネームはアナスタシアさん。CNNは未成年者のためフルネームの公表を控えることを決めたが、彼女を知る教師の1人がその身元を確認した。

アナスタシアさんの一行はポパスナ町からの脱出を図る最後の住民グループとなっていた。町内の大部分は数週間にわたる戦闘で破壊される被害を受けていた。

ウクライナ西部リビウの病院による聴取に応じたアナスタシアさんは、負傷していた男性2人を助けたかったと証言。車の中にはほかの住民2人もいた。

自ら運転せざるを得なかったとし、ロシア軍の砲撃があり、ロシアの航空機も飛来する田園地帯を走り、約20マイル(約32キロ)離れたバフムートへ向かったと振り返った。

車の運転は亡くなった母親に教えてもらっていたという。ただ、地獄絵図のような状況が広がるポパスナ町からの脱出の準備など出来る余裕もなかった。

地雷が碁盤の目の形状で埋設されていた場所ではなすすべもなく途方に暮れもしたが、どうにか走り抜けていた。

車が発砲を受けたのは通りを右折した時だった。アナスタシアさんの脚部に当たり、車も止まった。その後にも銃撃があり、自分に出来ることは何もないと思いながらも車を再度動かし、走行を再開した。ただ、短い距離をおぼつかない状態で走り続けた後、また止まった。バッテリーに銃弾が命中していたためだったという。

アナスタシアさんたちはこの後、出会ったウクライナ軍の兵士に助けてもらい、バフムートの病院へ送ってもらっていた。

彼女はひざと足に銃弾を受けていた。

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