エクアドル北部の刑務所で暴動、死者43人

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エクアドル北部にある最重警備の刑務所で暴動が起き、少なくとも43人が死亡した/Jose Jacome/EPA-EFE/Shutterstock

エクアドル北部にある最重警備の刑務所で暴動が起き、少なくとも43人が死亡した/Jose Jacome/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) 南米エクアドルの国家警察によると、同国北部にある最重警備の刑務所で犯罪組織のメンバー同士が衝突して暴動を起こし、少なくとも43人が死亡、13人が負傷した。

同指揮官が9日の記者会見で語ったところによると、けが人の多くは重傷で、死者数はさらに増える恐れがある。少なくとも112人の受刑者は再拘束された。

刑務所は首都キトの西約150キロに位置する更生施設の一角に設けられている。

内務省によれば、当局はすでに刑務所の秩序を回復した。この過程で警官1人が負傷した。警察によると、受刑者らから自動小銃と拳銃各4丁と手投げ弾4発が押収された。

ラソ大統領はツイッター上で遺族らに弔意を表し、「犯罪組織の暴力がもたらす不運な結果」だと述べた。

エクアドルでは昨年9月に西部グアヤキルのリトラル刑務所で自動小銃や手投げ弾を使った衝突が起き、118人が死亡してから、全国の刑務所に非常事態宣言が出ている。当局によると、刑務所内の暴力による死者は昨年1年間で300人を超えた。

同国は南米から米国、アジアへ向かうコカイン密輸の拠点となっていて、縄張りをめぐる犯罪組織の抗争が絶えず、刑務所もその舞台となっている。

受刑者の過密問題も深刻で、リトラル刑務所には5000人の定員に対し、9000人以上が収容されていた。当局は昨年10月、刑務所のスペースを確保するためとして、受刑者のうち高齢者や女性、障害者らを含む数千人を対象とする恩赦の計画を発表した。

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