ロシア大手銀行幹部が辞職して故郷ウクライナへ、領土防衛軍への参加を希望

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(CNN) ロシアのエネルギー大手ガスプロム傘下企業で、同国最大の民間銀行の一つ、ガスプロムバンクのバイスプレジデント、イゴール・ボロブエフ氏は、ウクライナでの戦争に反対して職を辞し、ロシアを離れた。ウクライナ首都キーウ(キエフ)の領土防衛に参加する予定だ。ロシアの独立系オンラインメディア「ジ・インサイダー」のインタビューで語った。

「これ以上ロシアにいることはできなかった。私はウクライナ国籍で、アフティルカで生まれた。ロシアが私の祖国にしていることを外から傍観してはいられなかった」とジ・インサイダーがユーチューブに投稿したビデオでボロブエフ氏は話した。

ビデオの中で同氏は、ロシアのパスポートを持っているにもかかわらずなんとかキエフにたどり着けたと主張し、「勝利までウクライナにとどまりたい」と語った。

ロシアを後にした理由については、「私の祖国は今、危険にさらされている。アフティルカに住む父や、私の親戚、知人、友人が殺されようとしているなかで、満足に食事をし、満たされた生活を送ることはできない」と話した。父親は1カ月間、寒い地下室で過ごしたが、今は安全だと付け加えた。

ボロブエフ氏は、2月24日のロシアによる侵攻以来、ウクライナのために戦い、ウクライナ領土防衛に参加することを考えてきたとも語った。

同氏はウクライナで行われた残虐行為と戦争犯罪に言及し、「これはプーチン、ロシア当局、そして実際のところ、ロシア国民の犯罪だ」と指摘した。

同氏は過去6年間ガスプロムバンクに勤務し、それ以前は16年超ガスプロムで働いたという。

CNNは確認のためガスプロムバンクに問い合わせている。

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