ロシア、ポーランドとブルガリアにガス供給停止を通知

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パイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」=2月19日、ポーランド/Omar Marques/Getty Images

パイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」=2月19日、ポーランド/Omar Marques/Getty Images

ロンドン(CNN Business) ロシアがポーランドとブルガリアに天然ガスの供給を停止すると通知した。両国がロシアの通貨ルーブルでの支払いを拒否したことを受けた措置で、西側との緊張が大幅に高まりそうだ。

ポーランドの国営ガス企業PGNiGは26日の声明で、ロシアのエネルギー大手ガスプロムから、ヤマルパイプラインを通じたガス供給を27日午前から「完全停止する」との通知を受けたと明らかにした。

これを受け、米国の天然ガス先物は26日に約3%上昇した。

ロシア国営タス通信はガスプロムの広報の話をもとに、同社はポーランドへのガス供給が停止されたことを確認していないと報道。ただ、この広報はポーランドはルーブルでロシア産ガスの代金を支払う必要があると強調した。ポーランドはこの要求を拒んでいる。

ガスプロムはブルガリアの国営ガス企業ブルガルガスに対しても、27日からガス供給を停止すると通知した。ブルガリアのエネルギー省が26日の声明で明らかにした。

同省はルーブルでの支払いは受け入れられず、ブルガリアに「重大なリスク」を及ぼすとしている。

ブルガリアの政府機関は天然ガスの代替調達に向けた措置を講じており、同省は「現時点ではブルガリア国内でガス消費に制限は課されていない」と付け加えた。

ロシアは先月、「非友好的」な国に対し、4月1日からはルーブルでエネルギー代金を支払う必要があり、さもなければ供給が断たれる可能性があるとの最後通告を突きつけた。ただ、その後も天然ガスの供給は続いた。

ロシア大統領府は当時、この発表の時点で供給されていたガスは4月末もしくは5月初めに支払期限を迎える予定だと説明し、欧州への供給の即時停止は行っていなかった。

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