年内のロシア産石油の輸入打ち切りは可能、ドイツ首相

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英ロンドンで記者会見するドイツのショルツ首相/Ben Stansall/WPA Pool/Getty Images

英ロンドンで記者会見するドイツのショルツ首相/Ben Stansall/WPA Pool/Getty Images

(CNN) ドイツのショルツ首相は8日、同国がロシア産石油の輸入を年内に停止することは可能と判断していることを明らかにした。

訪問先の英ロンドンで、ジョンソン首相と共に臨んだ記者会見で述べた。ドイツはロシア産石油の輸入から脱却するための方途を積極的に摸索していると説明。

「年内の調達停止は実現出来ると考えている」とした上で、ロシア産の天然ガス輸入については「依存をなくすのにより長期の時間が必要になるだろう」との考えを示した。

ショルツ氏は、ロシアからのエネルギー源の輸入停止には投資とインフラ整備が必要とも指摘。ドイツはロシアによるウクライナ侵攻が始まる前にロシアのエネルギー源利用を回避する対策を準備して来たとも明かし、「侵攻が起きればこの問題が表面化する」ことに備えていたためとした。

欧州連合(EU)はウクライナ侵攻を受け、ロシア産の天然ガスへの依存度を今年末までに66%まで激減させる方針を既に表明。EU加盟国が消費しているロシア産ガスの比率は全体のなかで約40%。石油輸入では約27%、石炭輸入では46%となっている。

このなかでバルト海に臨むリトアニアのシモニテ首相は最近、ロシアの天然ガス輸入を今後、一切拒むEUの初の加盟国になったと宣言。首相はツイッター上で、今後は不快感を伴うガスの使用は一切ないと言い切った。

同じバルト海諸国であるエストニアのリーメッツ外相は9日までに、今年年内にロシア産ガスに頼ることを解消したいとの意向を表明。CNNの取材に、ウクライナのブチャで起きた残虐行為がエストニアの世論を変えたとし、ロシアに金銭的な利益をもたらすことをやめる決定を早急に下したとした。

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