プーチン大統領が集会で演説、ウクライナ侵攻を正当化 放送途切れる一幕も

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モスクワのスタジアムに集まった観衆の前で、プーチン大統領が演説を行った/Sergei GUNEYEV/POOL/AFP/Getty Images

モスクワのスタジアムに集まった観衆の前で、プーチン大統領が演説を行った/Sergei GUNEYEV/POOL/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアのプーチン大統領は18日、モスクワのスタジアムで開催した集会で演説し、ウクライナへの侵攻を正当化した。国営テレビで放送されたこの演説は唐突に途切れたが、ロシア政府はこれを技術的なミスと説明した。

スタジアムで開かれたのはロシアによるクリミア半島併合8周年を記念するイベントで、集まった数万人の人々がロシア国旗を振りこの日を祝った。ウクライナ政府はクリミア併合を違法とみなしており、西側諸国もこれを承認していない。

プーチン大統領はステージ上で演説を行い、ロシアはウクライナでの「あらゆる計画を必ず実行するだろう」と明言した。ステージ奥の横断幕には「ナチズムのない世界のために」という文言が記されていた。

「現状の苦しみ、ジェノサイド(集団殺害)から人々を救う。これこそが主要な理由であり、動機であり、目的だ。このために我々はドンバス(ウクライナ東部地域)とウクライナでの軍事作戦を開始した」と、プーチン氏は語った。

ロシア国営テレビは後に、プーチン氏の演説をノーカットで再放送した。その際問題は発生しなかった。ただロシア政府は集会が生中継されたのか、あるいは録画放送だったのかについて確認も否定もしなかった。

プーチン氏は、国民の団結がこの長期間で最も強固になっていると主張した。実際には多くの人々がロシア国外に逃れたり、路上に繰り出して戦争に抗議したりしている。国際社会においてもロシアは一段と孤立を深めている。

「それを証明する最たるものは、この作戦における我が軍の兵士の戦いぶりだ。肩を寄せて支え合い、必要とあらば兄弟のようにお互いを守る。戦場で体を張って相手の盾にもなる。これほどの団結は、もう長いこと生まれていなかった」と、プーチン氏は語った。

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