スロバキア、ウクライナへの防空システム供与で暫定合意 情報筋

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ロシア軍による爆撃を受けたウクライナ東部ハリコフの中心部/Andrea Carrubba/Anadolu Agency/Getty Images

ロシア軍による爆撃を受けたウクライナ東部ハリコフの中心部/Andrea Carrubba/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) スロバキアはロシアの空爆への対抗手段として、ウクライナに旧ソ連時代の防空システム「S300」を供与することに暫定合意した。事情に詳しい情報筋3人が明らかにした。

ただ、米国と北大西洋条約機構(NATO)は依然としてスロバキアの防衛能力を補充する方法を検討中で、S300の供与が確定したわけではない。

スロバキアはS300を保有するNATO加盟国3カ国のうちの一つ。情報筋2人によると、スロバキアは代替システムが直ちに提供されるとの確約を求めている。

事情に詳しい別の情報筋2人によると、S300を供与する国は防空能力の喪失分を補うため、米国製の防空ミサイルシステム「パトリオット」を提供される公算が大きい。ドイツとオランダは既にパトリオットをスロバキアに送ると発表した。ただ、新しい複雑な防空システムをスロバキアの既存の軍事アーキテクチャーに統合したり、使用法の訓練を行ったりするのには時間がかかる可能性があるという。

米連邦議会はバイデン政権に対し、ウクライナによる防空システムの取得を支援するよう要請している。米政権は先週、ウクライナにポーランドのミグ29戦闘機を供与する案に反対しており、16日午前に行われたゼレンスキー氏の演説を聞いた民主、共和両党の議員からは、米国はウクライナの武器取得を支援するためにもっと尽力すべきだとの声が上がった。

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