チェルノブイリ発電所の職員らが人質との情報、米政府がロシア非難

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チェルノブイリ原発の立ち入り禁止区域内部を歩くツアー客=2019年7月2日/Brendan Hoffman/Getty Images

チェルノブイリ原発の立ち入り禁止区域内部を歩くツアー客=2019年7月2日/Brendan Hoffman/Getty Images

(CNN) 米ホワイトハウスは24日、ウクライナ北部にあるチェルノブイリ発電所の民間人職員が人質に取られているとの「信頼できる報告」があるとして、ロシアを非難した。

ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に対し、「ロシア軍兵士が現在、チェルノブイリの施設の職員を人質に取っているとの信頼できる報告について、我々は激怒している」と述べた。

「核廃棄物の施設を維持・防御するために必要とされる、定期的な民間業務における取り組みを台無しにし得る、不法かつ危険な人質を取る行為は、明らかにそして信じがたいほどに憂慮すべき、かつ非常に懸念されるものだ。我々はそれを非難し、彼らの解放を求める」と述べた。

ウクライナ当局は24日、ロシア軍部隊が世界最悪の原発事故の現場となったチェルノブイリを奪取したことを確認した。

ウクライナ陸軍最高司令部の顧問はフェイスブックに、ロシア軍が発電所を掌握し、職員が「人質に取られている」と投稿。

またウクライナ大統領府の顧問も24日、「激戦の後、チェルノブイリ区域をめぐる我々の統制が失われた。かつてのチェルノブイリ原子力発電所、封鎖施設、核廃棄物貯蔵施設の状況は不明だ。完全に分別を失ったロシアがこちらを攻撃した後、チェルノブイリが安全だということは不可能だ。これは今日、欧州にとって最も深刻な脅威の1つだ」と述べた。

1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発4号機での爆発事故では30人以上が直後に死亡。その後何年にもわたり放射線被害の症状から多くの人命が失われた。

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