首都で続くトラック運転手のデモ、警察トップが軍の介入要請に言及 カナダ

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議会の建物付近でトラックの車列を作り抗議する人々/Arindam Shivaani/NurPhoto/Getty Images

議会の建物付近でトラックの車列を作り抗議する人々/Arindam Shivaani/NurPhoto/Getty Images

(CNN) カナダの首都オタワで、新型コロナウイルスのワクチン義務付けなどに反対するトラック運転手の抗議デモ「フリーダム・コンボイ」が続いている。オタワ警察のピーター・スローリー本部長は2日、首都が「不法」占拠されているとの認識を示し、「軍の応援を含め、あらゆる選択肢を検討している」と語った。

スローリー本部長は、軍に助けを求めるのは異例の事態だと強調、市民鎮圧の目的で軍に出動を要請したのは、自身が思い出せる限り、過去100年で2回しかなかったと指摘した。

市内のデモ隊やトラックなどの数は縮小しつつあるものの、スローリー本部長によれば、週末までに再び増えることが予想される。

スローリー本部長は市民向けの説明会で、警察は現実的に、数千人のデモ隊や数百台のトラックのオタワ進入は阻止できないと語った。

さらに、米国の資金や組織がトラック運転手のデモにかかわっているとも主張している。

クラウドファンディングサイトの「ゴーファンドミー」に開設されたフリーダム・コンボイのページでは、800万米ドル(約9億円)近い寄付が集まっており、同組織によると、カナダでの運動としては史上有数の額になっている。

市当局は、ゴーファンドミーが不法なデモに加担しているとして法的措置を起こすことも検討している。ただ、法的措置には数週間を要し、問題解決の助けにはならないことも懸念される。

フリーダム・コンボイを組織した団体は2日に発表した声明で、オタワ市民には同情するとしながらも、政府が新型コロナ関連の義務付けを全て終わらせるまでオタワにとどまると宣言した。

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