ウクライナに親ロシア指導者擁立の計画か 英外務省が発表

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ロシアのプーチン大統領。英外務省はロシアがウクライナに親ロシア指導者の擁立を画策しているとの声明を発表した/ALEXEI DRUZHININ/AFP/Sputnik/AFP via Getty Images

ロシアのプーチン大統領。英外務省はロシアがウクライナに親ロシア指導者の擁立を画策しているとの声明を発表した/ALEXEI DRUZHININ/AFP/Sputnik/AFP via Getty Images

(CNN) 英外務省は22日、ロシアがウクライナに親ロシア指導者の擁立を画策しているとの声明を発表した。

声明は指導者候補の1人として、元最高会議議員のムラエフ氏を名指しした。

ほかにもロシア情報当局が関係を維持するウクライナの元政治家が多数いるとして、ヤヌコビッチ元政権下の2012~14年に第一副首相、14年に首相代理を務めたアルブゾフ氏と、10~12年の第一副首相でヤヌコビッチ氏の首席補佐官も務めたクルエフ氏、国家安全保障・国防会議(RNBO)元副議長のシブコビッチ氏、10~14年の首相だったアザロフ氏の名前を挙げている。

声明は元政治家らの一部について、ウクライナ侵攻を計画するロシア情報当局者らと接触中だと主張した。ロシアは侵攻計画を否定している。

ロシア国営タス通信によると、ロシア外務省の当局者は23日朝、「英外務省が広めている誤情報は、ウクライナをめぐる緊張を高めているのが北大西洋条約機構(NATO)諸国であることを示すさらなる証拠だ」と述べ、英外務省に「挑発的な活動」をやめるよう求めた。

一方トラス英外相は、新たな情報を通し、ウクライナ転覆を図るロシアの活動の規模が明らかになったとする声明を発表。ウクライナへの軍事侵攻は「重い代償をともなう重大な戦略上の過ち」になると、改めて警告した。

トラス氏はツイッターにも、ロシア政権の計画を「容認しない」と投稿した。

米英の情報を知る関係者は、米国もロシアの擁立計画をめぐり、英国と同様の証拠を得ていると指摘。ロシアはウクライナ侵攻の戦闘期間を最小限に抑えるために、親ロ政権の擁立や現政権に対する反乱の扇動を図っているとの見方を示した。

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