世界中の人に半年ごとのワクチン接種は「不可能」 英専門家

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新型コロナウイルスワクチンの接種を行う様子/Stuart Cahill/MediaNews Group/Boston Herald/Getty Images

新型コロナウイルスワクチンの接種を行う様子/Stuart Cahill/MediaNews Group/Boston Herald/Getty Images

(CNN) 英オックスフォード大と英製薬大手アストラゼネカによる新型コロナウイルスワクチンの共同開発にかかわった同大の専門家が4日、世界のすべての人に年複数回の追加接種(ブースター接種)を行うのは不可能との見方を示した。

アンドリュー・ポラード教授は4日掲載の英紙デイリー・テレグラフとのインタビューで、「世界中の人に4~6カ月ごとにワクチンを接種するのは不可能だ。持続可能ではなく手頃な価格でもない」と述べた。同氏はオックスフォード・ワクチン・グループの責任者で、英ワクチン・予防接種委員会のトップを務める。

ポラード氏はまた、今後は12歳以上の全員にワクチンを接種するよりも、高リスクの人に的を絞る必要があると強調。高リスク者に追加接種が必要なのかどうか、どのような時期と頻度で接種すればいいのかを確認するにはもっとデータが必要だと述べた。

アンドリュー・ポラード氏/Steve Parsons/PA Images/Getty Images
アンドリュー・ポラード氏/Steve Parsons/PA Images/Getty Images

さらに、英国民に4回目の接種を提供する前に、さらなる証拠が必要になるとの見方も示した。英国では現在、健康な18歳以上と高リスクの16歳以上の人に対して3回目の接種が進められている。

ポラード氏はスカイニュースとの別のインタビューでは、世界各地のワクチン接種状況に大きなばらつきがあることにも言及。低所得国では1回目の接種率でさえ10%を下回っていると指摘した。

イスラエルはすでに4回目の接種を開始しており、3日時点ですべての医療従事者と60歳以上の高齢者が接種対象になっている。ドイツでも昨年12月、ローターバッハ保健相が公共放送ZDFに対し、ドイツ国民は今後4回目の接種が必要になるとの認識を示した。

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