南アフリカのツツ元大主教が死去、90歳 アパルトヘイト撤廃に尽力

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アパルトヘイト撤廃に尽力したデズモンド・ツツ元大主教が死去した/Valery Hache/AFP/Getty Images

アパルトヘイト撤廃に尽力したデズモンド・ツツ元大主教が死去した/Valery Hache/AFP/Getty Images

(CNN) 南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策の撤廃に尽力したノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ元大主教が26日、死去した。90歳だった。

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領はツツ氏の死亡を確認した声明で、遺族や友人らに弔意を示したほか、ツツ氏を「並ぶもののない愛国者」と形容した。

ツツ氏はここ数年、体調を崩していた。2013年には持続感染の検査を受けたが、その後、入退院を繰り返していた。

ツツ氏は約60年にわたって、南アフリカ政府に対してアパルトヘイト政策の撤廃を求める主要人物のひとりだった。南アフリカで1990年代にアパルトヘイト政策が撤廃され、長期間にわたって刑務所に収容されていたネルソン・マンデラ氏が大統領に就任すると、ツツ氏は「真実和解委員会」の委員長に任命された。

ツツ氏の公民権や人権を守るための取り組みは世界各地で認められている。バラク・オバマ米大統領(当時)は2009年、文民としては最高の栄誉である「大統領自由勲章」をツツ氏に授与した。ツツ氏はそのほか、1984年にノーベル平和賞を受賞している。

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