ハイチの米宣教師ら誘拐事件、残りの12人全員解放 司法相

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ハイチ首都近郊ティタイエンにあるキリスト教援助団体「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」の拠点/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

ハイチ首都近郊ティタイエンにあるキリスト教援助団体「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」の拠点/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

(CNN) ハイチで2カ月前に米国やカナダの宣教師一行17人が誘拐された事件で、残りの人質12人全員が16日に解放された。ハイチの司法相が明らかにした。17人のうち2人は先月21日、3人は今月5日に解放されていた。

10月16日の事件では米キリスト教援助団体の米国人16人とカナダ人1人が首都ポルトープランス近郊クロワデブーケの郊外を車で移動中、武装集団によって誘拐された。一行は孤児院を訪問した後、ハイチでの拠点に戻るところだった。

ハイチ治安部隊の情報筋によると、残りの人質12人は米東部標準時の午前5時ごろモルヌカブリ地区で解放され、これを見つけた地元住民が当局に通報した。

当時のハイチ司法相によると、誘拐に関与したとされるギャング団「400マオゾ」は当初、人質1人につき100万ドル(約1億1000万円)の身代金を要求していた。

身代金が支払われたのかどうかを含め、解放の状況は現時点では不明。

キリスト教援助団体「クリスチャン・エイド・ミニストリーズ」は16日、解放を称賛する声明を出し、旧約聖書の「出エジプト記」の1節を引用して神をたたえた。

ハイチでは身代金目的の誘拐が多発しており、被害者は貧富や年齢に関係なく無差別に狙われることが多い。国の政情不安に伴って犯罪が増加し、地元人権団体によると、7月のモイーズ大統領暗殺後の数カ月で誘拐事件が急増した。「400マオゾ」は集団誘拐で特に悪名高い。

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