アフリカでワクチンの無駄なしとWHO、ナイジェリアが破棄発表

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ナイジェリア・ラゴスで新型コロナワクチンの接種が行われる様子/Pius Utomi Ekpei/AFP/Getty Images

ナイジェリア・ラゴスで新型コロナワクチンの接種が行われる様子/Pius Utomi Ekpei/AFP/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)のアフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ局長は16日までに、アフリカ諸国で新型コロナウイルスのワクチンが無駄になっているとの見方を打ち消し、これまで使用期限切れなどとなったワクチンは総量のうちの0.25%以下との数字を明らかにした。

局長はオンライン会見で、アフリカ諸国が受け取ったワクチンの量、接種回数や保存期間切れとなった分などの詳細に言及。

これまで届いたワクチンは約4億3400万回分、投与したのはこのうちの約61%となる約2億6400万回分と説明。使われなかったのは20カ国での91万回分として、比率は0.25%以下になると指摘した。

その上でアフリカ諸国が直面し続ける最大の難題はワクチン入手の経路と強調。ただ、アフリカでは各種のワクチン調達を寄贈に大きく頼っている現状があり、ワクチン確保のための計画作成やその実行が課題になっているとも認めた。

一方、アフリカ西部ナイジェリアの国家初期治療開発局は16日までに、使用期限切れを迎えた新型コロナウイルスのワクチン100万回分を破棄処分にすると発表した。

同局の幹部が記者会見で明らかにした。ナイジェリアの保健省は先週出した声明で、世界保健機関(WHO)などが主導するワクチン供給に関する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」を通じて同国が入手したワクチンの保存可能期間は数カ月間で、一部は数週間しかなかったと指摘。

国家初期治療開発局の幹部は、短期の保存可能期間しかないワクチンはもう引き取らない方針も示した。ナイジェリアは以前、国際社会が供与するこの種のワクチンを受け入れていた。

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