パラグアイで若年妊娠まん延、性的暴行の横行と中絶の規制法で 人権団体報告

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妊娠したパラグアイの10代の少女。「もっと情報を」の文言を手に首都でのデモに参加/Norberto Duarte/AFP/Getty Images

妊娠したパラグアイの10代の少女。「もっと情報を」の文言を手に首都でのデモに参加/Norberto Duarte/AFP/Getty Images

(CNN) 南米パラグアイでは、性的虐待の横行と中絶の規制法によって、若年妊娠がまん延していることが、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによる最新の報告書で明らかになった。

この報告書は、少なくとも14歳以下の少女1000人が2019年~20年に出産を経験したと指摘。さらに15~19歳の少女ら1万2000人以上が19年に出産を経験しているという。

「彼女たちは母親ではなく、少女たちだ」と題された報告書は、性的暴力の対象となり、その結果として同国の法の下で妊娠を強いられる子どもたちをめぐる危機的状況に焦点を当てている。

同国の中絶に関する法律は、南米地域の中で最も極端な内容となっており、母体の生命が危険に陥ると認識される場合を除き、いかなる事情があったとしてもほとんどの場合は手術が犯罪化されている。

汎米保健機構(PAHO)によると、パラグアイはまた、中南米・カリブ海諸国の中でも、若年妊娠率が最も高い国の一つだという。

アムネスティによると、同国全体での妊婦の死亡例において、10~19歳の少女が10分の1を占める。

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