仏カンヌで男が刃物で警官刺す、防弾チョッキ着て無傷

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仏カンヌで警察官に男が近づき、刃物で刺す事件が起きた/Sebastien Nogier/EPA-EFE/Shutterstock

仏カンヌで警察官に男が近づき、刃物で刺す事件が起きた/Sebastien Nogier/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) フランス内務省は11日までに、同国南部カンヌの警察署前で巡回活動へ出動しようとしていた警察官に男が近づき、刃物で刺す事件が起きたと報告した。

襲われた警官は防弾チョッキを着用していたためけがはなかったが、精神的に大きな動揺を受けたという。容疑者は負傷し、病院へ搬送された。事件が起きた8日の時点で瀕死(ひんし)の重体ともされた。

正式な捜査が始まったが、ダルマナン内相は記者団に、反テロ対策の検察当局者は関与しないと述べた。一方、来春に予定される仏大統領選への出馬をうかがう右派系の共和党議員は今回の事件をテロ攻撃と評したが、その根拠などには触れなかった。

内相によると、男はアルジェリア国籍の37歳。2009〜10年に欧州へ渡り、16年以降は居住許可があったイタリアからフランス内に移っていた。過去数週間、仏の居住証を得ようとしていたが発給されていなかったという。同国内での犯罪歴はなかった。

男は警察署前で警官4人が乗った車両に接近。何かを尋ねながら車のドアを開け、刃物で警官1人の胸部を刺していた。この後、別の警官に襲いかかろうとしたが制止されていた。

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