COP26の合意文書案、気温上昇「1.5度以内」を強調へ

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気温上昇の抑制を盛り込んだCOP26の合意文書案が公表された/PAUL ELLIS/AFP/AFP via Getty Images

気温上昇の抑制を盛り込んだCOP26の合意文書案が公表された/PAUL ELLIS/AFP/AFP via Getty Images

グラスゴー(CNN) 英グラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の合意文書案が10日に公表された。産業革命前と比べた世界の平均気温の上昇を1.5度以内に抑えるという目標を強調した文言が盛り込まれている。

この案を基にした今後数日間の交渉で、合意文書の最終的な文言が決定する。

文書案には、2100年までの気温上昇を1.5度に抑えれば、その影響は2度上昇した場合に比べてはるかに小さいとの認識が初めて明記された。また、そのためには各国が科学的知見に基づき、有意義で有効な行動を取る必要があると指摘している。

そのうえで、世界の二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに10年比で45%削減し、50年ごろまでに排出実質ゼロを達成するなど、「迅速で大幅かつ持続的な」削減が必要になるとの「認識」を示す。

各国に30年までの削減目標を見直し、強化するよう「強く求める」との記載もある。これを受けて各国は、来年中に強化した計画を持ち寄ることになる。

先進国が10年以上前、途上国の気候変動対策を支援するために年間1000億ドル(約11兆4000億円)を拠出すると表明した合意については、予定より3年遅れた23年には目標額に達するとの見通しを示している。

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