コロナ陽性の飼い猫3匹を殺処分、隔離中の飼い主の同意なく 中国

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(CNN) 「ゼロコロナ」戦略を厳格化している中国で、黒竜江省ハルビン市に住む女性と飼い猫が新型コロナウイルス陽性と判定され、猫3匹が女性の同意なく安楽死させられた。SNSではこの措置をめぐる論議が巻き起こっている。

国営新京報の報道によると、飼い主のリウさん(28)は先週、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された。自宅アパートで3匹の猫を飼っていたリウさんは、十分な量の餌と水を残して病院の隔離施設に入院したという。入院中は地区職員が自宅を訪れて面倒を見てくれると思っていた。

しかしリウさんは27日、猫たちのウイルス検査で陽性反応が出たと告げられ、感染した動物の治療法がないことから安楽死させるしかないと説明された。リウさんは同意書への署名を拒んだが、翌日までに3匹とも殺処分された。

地区職員は新京報の取材に対し、治療しなければ猫たちがウイルスを保持し続け、リウさんが帰宅した後も自宅が感染空間になって、新たな集団感染を引き起こしかねないと説明している。

リウさんの話は中国の大手SNS微博(ウェイボー)で注目を集め、関連ハッシュタグの閲覧は1400万回を超えた。賛否は分かれており、「ペットのいる家庭にとって、ペットは家族だ。なぜ(こんなことをするのか)」といったコメントが投稿される一方で、別のユーザーは「なぜ国を批判するのか理解できない」「みんなが国に対してそれほどの人員や物資や予算をペットの治療に費やすよう求める理由が分からない」と書き込んだ。

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