原潜の領海への進入拒否、豪に伝達 NZ首相

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米軍の原子力潜水艦「インディアナ」=2018年、米フロリダ州/Paul Hennessy/NurPhoto/Getty Images

米軍の原子力潜水艦「インディアナ」=2018年、米フロリダ州/Paul Hennessy/NurPhoto/Getty Images

(CNN) 米英両国がオーストラリアに原子力潜水艦の建造に必要な技術供与を表明した問題で、隣国ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相がモリソン豪州首相に対し、NZの領海内への原潜の進入は容認出来ないとの立場を伝えたことが19日までにわかった。

技術供与は、米英豪3カ国が新たに創設した安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく。ニュージーランドは原子力利用、原子力船の入港や核兵器持ち込みを拒否するなどの非核政策を堅持している。

アーダーン首相は個人的なやりとりの場でモリソン首相に今回の見解を表明したという。

ニュージーランドは先進国の中で原子炉を保有しない数少ない国のひとつ。非核政策は1978年9月に同国政府が公表した原子力利用に関する委員会の調査結果に根差す。この後、電力創出には原子力発電所ではなく国内で利用し得るエネルギー資源を生かすとの決定が下されていた。

同国では現在、水力発電が総発電量の8割を占めているという。

ニュージーランドは84年以降、核兵器や原子力発電所などの使用を禁止した非核地帯ともなっている。非核政策を維持し得る大きな要因は、世論の存在と核廃棄物の処理に関する安全性への強い懸念ともなっている。

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