アフガン難民、陸路で隣国へ脱出の試み続出 空港閉鎖で

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国境で互いの領土を警備するアフガニスタンのタリバン兵士(左)とパキスタンの民兵/Muhammad Sajjad/AP

国境で互いの領土を警備するアフガニスタンのタリバン兵士(左)とパキスタンの民兵/Muhammad Sajjad/AP

(CNN) アフガニスタンから脱出する中心的な舞台となっていた首都カブールの国際空港が閉鎖状態となったことを受け、陸路で隣国への退避を試みるアフガン国民が相次いでいることがCNNなどの取材で2日までにわかった。

パキスタンの対アフガン国境線にはアフガン人が続々と到着しており、パキスタン政府はより多くの難民流入にもはや対処出来ないとして入国規制を打ち出している。国境は基本的に閉鎖状態となっている。

国連統計によると、パキスタン内に滞在するアフガン人難民は既に約140万人以上。同国難民の受け入れ人数としては世界最多だ。

しかし、イスラム主義勢力タリバンの実権掌握で国境線に到着するアフガン人難民は止まらず、大規模な集団が出現しつつある。一部の難民は深刻な病状を抱え、医療手当てを切実に望んでいる。このためパキスタン当局は現場で一部の物品などを配る措置も講じている。

国連は先月、アフガン政情の混乱を受け同国で年間単位では最悪となる一般市民の犠牲者数が生じる恐れがあると警告。この事態を防ぐため隣国に国境開放を続けるよう促した。

経済悪化を危惧し国外退避時に必要な資金を確保するため銀行前に並ぶアフガン国民の姿も見られる。

パキスタンだけでなく、ウズベキスタンやイランなどへの入国を陸路で目指す多数のアフガン人もいる。ただ、隣国の多くはアフガン人が押し寄せる事態への対応に苦慮している。

ウズベキスタン外務省によると、対アフガン国境はほぼ完全に封鎖されており、検問所があるテルメズでは陸路の越境を認めていない。同検問所の早期再開の予定はないとし、アフガン難民を一切入国させないとの方針も示した。

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