カブール空港に再度テロ攻撃の恐れ、バイデン米大統領が警告

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米国のバイデン大統領。カブールの国際空港が24~36時間以内に再度テロ攻撃を受ける可能性が「非常に高い」と明らかにした/Evan Vucci/AP

米国のバイデン大統領。カブールの国際空港が24~36時間以内に再度テロ攻撃を受ける可能性が「非常に高い」と明らかにした/Evan Vucci/AP

ワシントン(CNN) バイデン米大統領は28日午後、アフガニスタンの首都カブールの国際空港が24~36時間以内に再度テロ攻撃を受ける可能性は「非常に高い」とする声明を発表した。

国防総省はこれに先立ち、カブールの空港付近で26日に発生したテロ攻撃への報復措置として、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)の分派組織「ISIS―K」の重要人物2人を殺害、1人を負傷させたと発表していた。

バイデン氏は声明で、この報復攻撃が「最後ではない」と述べ、テロ攻撃に関与した者を全員追跡して「代償を払わせる」と強調した。

そのうえで、現地では「極めて危険」な状況が続き、空港に対するテロ攻撃の脅威は引き続き大きいと指摘。司令官らに対し、米軍要員の保護に全力を挙げるよう指示したと述べた。

国防総省の報道官によると、報復攻撃ではISIS―Kの作戦立案者と調整役らを一度に狙った。国防当局者らの話によれば、このうち1人は空港に対する今後の攻撃計画に関与していた。米国側に存在を把握されていた人物だが、ISIS―Kの幹部という位置付けではなかったという。

米軍は標的の人物がいた東部ジャララバード近郊の建物を監視し、妻子が出て行った後を狙って無人機攻撃を仕掛けたという。民間人の死傷者はゼロとしている。

国防総省報道官は一方で、報復攻撃によりISIS―Kの脅威が去ったわけではないと強調。空港へのテロ攻撃が繰り返される危険性が高いとの判断から、米軍要員が空港から引き揚げ始めたと発表した。ただし31日の米軍撤退期限に変更はないことを確認した。

米政府によると、米軍による14日以降の救出作戦で計約11万1900人、米国人約5400人が出国した。現地で待機する米国人は28日の時点で約350人残っているという。

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