北朝鮮、米韓演習を非難 「重大な危機」招くと警告

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朝鮮労働党の金英哲(キムヨンチョル)副委員長=2018年5月、米ニューヨーク市/Li Muzi/Xinhua/Getty Images

朝鮮労働党の金英哲(キムヨンチョル)副委員長=2018年5月、米ニューヨーク市/Li Muzi/Xinhua/Getty Images

(CNN) 16日から正式に始まる米韓軍事演習を前に、北朝鮮の金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党統一戦線部長が朝鮮中央通信(KCNA)を通し、韓国の行動は重大な安全保障上の危機を招く恐れがあると警告を発した。

英哲氏は談話の中で、韓国は南北関係改善の機会を逃し、北朝鮮側の善意に敵対行動で応じていると非難。高い代償を覚悟させる必要があると主張した。

同氏はトランプ米政権との交渉で中心的役割を担った人物。談話では、韓国が北朝鮮を敵とみなし、「必死の軍事演習」に走っていると述べた。

南北間では7月末、ホットラインを通した1日2回の連絡が約1年ぶりに復活していたが、韓国統一省によると、10日は北朝鮮からの応答がなかった。ロイター通信が伝えた。

米韓両軍は10日から事前訓練を開始している。16日から26日まで本演習を実施する予定。

米国務省の報道官は9日、演習は「純粋に防衛目的」で、北朝鮮への「敵対的な意図」はないと強調した。

金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キムヨジョン)氏も10日、米韓両国は合同演習への度重なる警告を無視したことにより、「さらに重大な安保上の脅威」に直面するだろうと警告した。

米韓合同演習の規模は2018年に非核化交渉の進展を図るため、19年にはベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談の決裂を受けて縮小された。昨年と今年も新型コロナウイルス感染拡大の影響で縮小され、コンピューター・シミュレーションによる訓練が中心になっている。

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