ワクチン分配のCOVAX、中国製5.5億回分を供給へ

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「COVAX(コバックス)ファシリティー」向けに中国医薬集団(シノファーム)と科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)からワクチンを調達する/Juan Karita/AP

「COVAX(コバックス)ファシリティー」向けに中国医薬集団(シノファーム)と科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)からワクチンを調達する/Juan Karita/AP

(CNN) 新型コロナウイルスワクチンを共同調達する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」を通し、新たに中国の国有製薬会社、中国医薬集団(シノファーム)と同製薬大手、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチン計5億5000万回分が来年前半までに供給される見通しとなった。

途上国へのワクチン普及を目指してCOVAXを主導する国際組織「Gaviワクチンアライアンス」が12日、両社からワクチンを購入する契約を結んだと発表した。

契約に基づき、両社はただちに1億1000万回分を用意する。最終的にはシノファーム製を1億7000万回分、シノバック製を3億8000万回分まで購入できる。

中国はすでに、習近平(シーチンピン)国家主席が「ワクチンを世界の公共財にする」と唱える構想の下、世界各国にワクチンを提供してきた。シノバックは先月30日の時点で世界に10億回分以上を供給したという。

ただし中国製のワクチンをめぐっては、有効性を疑問視する声も強まっている。

タイではシノバック製の接種を2回受けた医療従事者67万7000人あまりのうち、618人が検査で陽性反応を示した。重症化した2人のうち看護師1人は死亡した。

同国の保健当局は12日、医療従事者を対象に英アストラゼネカ製または米ファイザー製の追加接種を実施すると発表した。

ロイター通信によれば、シンガポール当局は先週、シノバック製の有効性に関するデータが不十分だとして、接種済みの集計から除外する方針を示した。

COVAXの枠組みではこれまで135カ国に1億750万回分が供給された。購入契約が成立しているのは計38億回分で、このうち19億回分が年内出荷の見通しとされる。

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