バイデン氏、キューバ政権に「国民の声聴きニーズに応える」よう注文 異例のデモ受け

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キューバで異例のデモ、市民が通りに出て抗議

(CNN) バイデン米大統領は12日、キューバで自由の欠如や悪化する経済に抗議する異例のデモが発生している事態を受け、キューバ政権に対して「国民の声を聴きニーズに応える」ように呼び掛けた。

バイデン氏はキューバ国民を支持するとの声明を発表。「自由を求め、新型コロナウイルス流行や何十年にも及ぶ抑圧や経済的苦境からの救済を求める声を支持する」「キューバ国民は勇気をもって基本的、普遍的な権利を主張している」と述べた。平和的な抗議活動などの権利は尊重される必要があるとも言及した。

ホワイトハウスはキューバでの抗議運動の様子を注視している。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、平和的な抗議デモ参加者を標的にしないように警告を発した。

キューバでは11日、食料品や医薬品の不足に不満を持つ市民数千人が通りに出て抗議活動を行った。ロイター通信によると、多くの参加者が「自由」を叫び、ディアスカネル大統領の退任を求めた。警察は催涙ガスを使用し複数人の逮捕者が出ている。

ホワイトハウスのサキ報道官は、米国が「キューバ国民を直接支援するために何ができるかを検討中」と述べた。ただ、対キューバ政策が変わる可能性に言及するのは時期尚早とし、キューバ国民の民主主義と人権を支援する方針に変わりはないとの認識を示した。

また、抗議運動は「キューバ政府の経済運営失敗と抑圧に疲弊したキューバ国民の自発的な意思表示」との見解を示し、「他国の人間によって引き起こされたものではない」と言及した。

ディアスカネル大統領は11日、国民に向けたテレビ演説で、米国の経済制裁が現在の経済状況を招いていると批判した。バイデン政権はトランプ前政権が科した過去数十年で最も厳しい経済制裁をまだ解除していない。バイデン氏は声明でこの点に触れなかった。

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