避難者が40万人に増加、地表や湖で噴火の恐れも コンゴ火山

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ニラゴンゴ山噴火の翌日、ゴマ近くの村がのみ込まれる様子/Justin Katumwa/AFP/Getty Images
写真特集:コンゴの火山噴火、住民多数が避難

ニラゴンゴ山噴火の翌日、ゴマ近くの村がのみ込まれる様子/Justin Katumwa/AFP/Getty Images

(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)のニラゴンゴ山が再び噴火する可能性を受け、火山に近い都市ゴマや周辺地域からの避難者が約40万人に達した。北キブ州の報道官が28日、発表した。

報道官によると、ゴマ火山観測所は同市の地下にマグマが存在し、キブ湖の下にまで達していると確認した。レーダーの画像から火山頂上の噴火口が拡大を続けている様子もうかがえるという。

報道官は「地表や湖の下で再度の噴火が起きる可能性は排除できない。何の予告もなく起きる可能性もある」と警告した。

高さ約3500メートルのニラゴンゴ山は22日に噴火し、少なくとも31人が死亡した。

ゴマで最も危険が大きい10地区では住民の避難対応が進められ、これまでに8万世帯が避難を完了したという。同地区では地面に大きな亀裂が入り、建物の壁にまで亀裂が及んでいるところもある。

ゴマは北キブ州の州都で、ルワンダとの国境に近いキブ湖の湖畔にある。人口は国連などの公式推計によると約67万人だが、非政府組織(NGO)の諸団体は100万人近くいると見積もる。

ノルウェー難民評議会(NRC)によると、同国では紛争や飢餓が深刻で、2020年には200万人が家を追われた。国際的な支援が不足し外交上の注目も集まらず、NRCは「世界で最も無視された強制移動の危機」と位置づけている。

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