ノーベル賞受賞者101人、「脱化石燃料」求める書簡 気候サミットの首脳に

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書簡に署名した(左から)人権活動家タワックル・カルマン氏、作家エルフリーデ・イェリネク氏、Tチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世/Getty Images

書簡に署名した(左から)人権活動家タワックル・カルマン氏、作家エルフリーデ・イェリネク氏、Tチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世/Getty Images

(CNN) チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世をはじめとする過去のノーベル賞受賞者101人が「気候変動サミット」の参加者らにあてて、化石燃料からの脱却を求める書簡を送った。

気候変動サミットはバイデン米大統領の呼びかけで、22~23日にオンライン形式で開催される。

書簡は「脱化石燃料」を掲げる「化石燃料不拡散条約(FFNPT)」運動がまとめ、過去にノーベル賞を受賞した世界の著名な科学者や平和活動家、作家らが署名した。

CNNが独占入手した書簡の文面によると、受賞者らは「産業革命以降に排出された二酸化炭素(CO2)の80%近くを化石燃料の燃焼が占める」「この業界の拡大を容認することは良心に反する」と主張。

サミットに参加する首脳らにこそ、「この危機に対して大胆な行動を取る権限と道義的責任がある」と訴えている。

そのうえで世界の指導者らが取るべき行動として、(1)石油、ガス、石炭生産の拡大を止める(2)既存の化石燃料生産を公正な方法で次第に打ち切る(3)再生可能エネルギーの転換に投資する――の3段階を挙げた。

さらに、化石燃料は採掘や精製、運搬、燃焼の各過程でも局地的な汚染や環境、健康上のコストをともない、先住民や社会的弱者がこれを負担することが多いとも指摘した。

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