ミャンマー抗議デモ、死者200人超に ネット遮断で情報統制も

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橋の上に設置されたバリケードが燃やされた=ミャンマー・ヤンゴン/Aung Kyaw Htet/SOPA Images/Sipa USA

橋の上に設置されたバリケードが燃やされた=ミャンマー・ヤンゴン/Aung Kyaw Htet/SOPA Images/Sipa USA

(CNN) 軍がクーデターで実権を握ったミャンマーでは、治安部隊による抗議デモ参加者への弾圧が一段と激しさを増している。非武装のデモ参加者に対する無差別的な暴力や、拘束した政治犯への拷問、殺害といった報道が拡散。軍が最大都市ヤンゴンの一部地域を封鎖して情報統制を敷くなど、住民の安全に対する懸念も高まっている。

ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官は17日、2月1日のクーデター以降の抗議デモで、これまで200人以上が殺害されたとCNNに明らかにした。

そのうえで、実際の死者数はこれを上回る可能性があると指摘。国連の機関は一部地域への立ち入りができず、そこでより多くの殺害が発生している恐れもあるとした。拘束された人の数はおよそ2400人だという。

軍は今週、デモ参加者への暴力で大勢の死者が出たことを受け、ヤンゴンの6つの地区に戒厳令を出した。国連によると第2の都市マンダレーでも、一部地域に戒厳令が出されているという。

携帯電話の全国的なネットワークは17日の時点で2日間遮断されていると、インターネット監視サービス事業を手掛けるネットブロックスが報告した。情報がほとんど外に流れない中、メディアや人権団体は現状の実態把握が困難になっている。

デモ参加者や現場のジャーナリストは、これまで携帯端末の中継映像を通じてデモの様子や治安部隊の弾圧を公開、記録してきた。軍が情報を統制することで、より多くの人権侵害、殺人、恣意(しい)的拘束が行われるのではないかとの懸念が広がっている。

17日の真夜中過ぎには、ヤンゴンの数カ所で治安部隊が発砲し、複数の負傷者が出たと報じられた。住民が市内に築いたバリケードも撤去されたという。

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