日米豪印が初の首脳会談へ、週内にも開催か

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合同海上演習「マラバール」に参加した米軍機とインド軍機に手を振る米空母「ミニッツ」の乗組員=2020年、インド洋/Petty Officer 3rd Class Charles DeParlier/US Navy

合同海上演習「マラバール」に参加した米軍機とインド軍機に手を振る米空母「ミニッツ」の乗組員=2020年、インド洋/Petty Officer 3rd Class Charles DeParlier/US Navy

東京(CNN) 日本と米国、オーストラリア、インドによる非公式な戦略対話の枠組み「Quad(クアッド)」の首脳会談が、今週中に開催される見通しとなった。事情を直接知る日本の関係者が9日、CNNに語った。

同関係者は近く会談が開かれるとの見通しを確認し、12日になる可能性が高いと述べた。

Quadのメンバー間ではこれまで不定期に首脳会談や情報交換が行われていたが、4カ国の首脳が全員そろう会合は初めて。米国のバイデン大統領、日本の菅首相、オーストラリアのモリソン首相、インドのモディ首相が参加する。

4カ国はこの1年、二国間の協定や合同演習を通し、軍事面での連携を強化してきた。オーストラリアは昨年11月、日米印による毎年恒例の合同海上演習「マラバール」に加わった。4カ国がそろう演習としては2007年以来、初の機会となった。

Quadは中国の影響力拡大に対抗する協力体制と位置付けられ、中国からは「反中ブロック」と非難されてきた。

各国はそれぞれ中国との間で問題を抱えている。インドと中国の国境係争地では昨年6月、軍事衝突が起きた。日本は尖閣諸島の領有をめぐり、中国と対立してきた。豪中関係は貿易摩擦で急速に悪化している。

米国は中国が領有権を主張する南シナ海で海軍艦の航行や空軍機の飛行を繰り返し、台湾への支援を強めている。

アジアはバイデン政権の外交政策で重要な位置を占める。ブリンケン国務長官とオースティン国防長官は初の外国訪問として、15日から日本と韓国を歴訪する。

菅首相はできるだけ早い時期に訪米する構え。実現すれば、バイデン政権が初めてホワイトハウスに招く外国首脳となる。

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