アルメニア軍が首相に辞任要求、首相「クーデターの試み」

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アルメニアのニコル・パシニャン首相=2019年10月1日、アルメニア・エレバン/Mikhail Svetlov/Getty Images

アルメニアのニコル・パシニャン首相=2019年10月1日、アルメニア・エレバン/Mikhail Svetlov/Getty Images

(CNN) アルメニアのパシニャン首相は25日、軍参謀総長が自身の辞任を要求したことを受け、「軍事クーデターの試み」との認識を示した。国営通信アルメンプレスが伝えた。

アルメンプレスによると、パシニャン氏はさらにフェイスブックで、首都にある「共和国広場」に集まるよう支持者に要請。近く国民向けの演説を行う考えも明らかにした。

軍のガスパリアン参謀総長は同日の声明で、参謀本部長代理を解任したパシニャン氏の判断を批判し、首相辞任と内閣退陣を求めていた。

軍は声明で「首相と政権はもはや合理的な判断を下せない」と指摘。「アルメニア軍は長い間、軍の中傷を目的とした現政権の『攻撃』に辛抱強く絶えてきたが、あらゆることには限界がある」と述べた。

この声明にはガスパリアン氏やその側近、軍参謀本部を構成する高級指揮官が署名した。

国営メディアによると、参謀本部は政府の拙劣な政権運営が「外交政策上の深刻な誤り」を招き、国を危機的な状況に追い込んだとしている。

ロイター通信によると、パシニャン首相が軍を非難した後、首都エレバンには首相を支持する数千人が集まったという。

アルメニアではここ数カ月、係争地ナゴルノ・カラバフで昨年起きたアゼルバイジャンとの戦争への対応をめぐり、パシニャン氏に対する批判が出ていた。

パシニャン氏は昨年11月、アゼルバイジャンが同地域の戦略的要衝シュシャを制圧した数時間後、ロシアとアゼルバイジャンとの間で「筆舌に尽くしがたい痛み」を伴う停戦合意に署名したと発表。その直後から反パシニャン派のデモが起きていた。

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