麻薬取締りの隠密捜査で当局者同士が撃ち合い、2人死亡 比

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フィリピンの国家警察と麻薬取締局との銃撃で警官2人が死亡した/Sherbien Dacalanio/Pacific Press/Shutterstock

フィリピンの国家警察と麻薬取締局との銃撃で警官2人が死亡した/Sherbien Dacalanio/Pacific Press/Shutterstock

(CNN) フィリピンで隠密捜査によって麻薬を押収しようとしていた警察官と麻薬取締官が互いに銃を撃ち合い、警察官2人が死亡した。国営フィリピン通信(PNA)が伝えた。

銃撃は24日夕、ケソン市で発生。死亡した2人はフィリピン国家警察の警察官で、同国麻薬取締局(PDEA)の捜査員と対峙(たいじ)していた。捜査員側は3人が負傷し、病院に搬送された。

当時ケソン市警察管轄区域の特殊作戦部隊から派遣された警察官らが、ファストフード店の駐車場で麻薬取引の現場を押さえる隠密捜査を行っていた。そこで警察官らは自分たちの取引相手がPDEAの捜査員と気づいたが、間もなく銃撃が発生。現場の具体的な状況がどのようなものだったかは明らかになっていない。

事件を受け、国家警察とPDEAの合同捜査本部と国家捜査局(NBI)による捜査本部とが並行して立ち上げられている。

PDEAの報道官は、同機関の特殊執行部隊が現場で正当な任務に就いていたと述べた。PNAが報じた。

国家警察の報道官はPNAの取材に答え、事件の重大さは認識しているものの、継続中の任務における関係や連携に影響が及ぶことは決してないと強調。今後の合同捜査で事件発生の経緯や責任の所在が明らかになるとの認識を示した。

フィリピンではドゥテルテ大統領が2016年の就任以来「ドラッグとの戦争」を主導し、売人や常用者に対する厳しい取り締まりを実施している。取り締まりはしばしば暴力を伴うものとなり、警察の報告や人権団体によるとこれまで数千人の死者が出ていると言われる。

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