豪政府の元職員、議事堂内での強姦被害を公表 首相が謝罪

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オーストラリアのモリソン首相。議事堂内での強姦被害の公表を受けて謝罪した/Mick Tsikas/AAP/Reuters

オーストラリアのモリソン首相。議事堂内での強姦被害の公表を受けて謝罪した/Mick Tsikas/AAP/Reuters

オーストラリア・キャンベラ(CNN) オーストラリア政府の元職員が2年前、首都キャンベラの国会議事堂内で当時の同僚に強姦されていたことをメディアに告白した。これを受けてモリソン首相は16日に謝罪し、調査を約束した。

ブリタニー・ヒギンズさんは15日、豪民放「ネットワーク10」の番組で被害を告白した。

インタビューによると、ヒギンズさんはレイノルズ国防相の事務所に勤めていた2019年3月、職場の集まりの後で帰宅しようとした時に、同僚の男性から「取りに行く物がある」からと議事堂へ連れて行かれ、ソファーで気を失った。

目が覚めた時には強姦されていて、やめてほしいと繰り返したがだめだったという。ヒギンズさんはこの同僚の名前を公表していない。

同年4月初めに警察に被害を届け出ようとしたが、キャリアに影響が及ぶ心配があると考え直した。キャンベラ警察は、この時期にヒギンズさんから相談があったものの、正式な届け出には至らなかったことを確認した。

モリソン氏によると、同僚男性はこの夜に議事堂内へ侵入したとの理由ですでに解雇された。同氏はキャンベラでの記者会見で、「起きてはいけないことだった。謝罪する」と述べ、若い女性が安心して働ける環境を目指したいと強調。議事堂スタッフからの相談に対応する態勢や、職場の風土について調査を実施すると述べた。

ヒギンズさんはCNNとのインタビューで、ほかの人を自分のような目に遭わせたくないとの思いから被害を告白したと強調した。

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