欧州最高齢の修道女、新型コロナ克服し117歳に フランス
(CNN) 116歳で新型コロナウイルスに感染したフランスの修道女が、無事に回復して11日に117歳の誕生日を迎える。
欧州最高齢のシスター・アンドレことルシル・ランドンさんは1904年生まれ。現在はフランス南部トゥーロンの高齢者施設で暮らしている。同施設の広報が10日にCNNに語ったところによると、数週間前に新型コロナウイルス検査で陽性と判定された。症状は出なかったという。
シスター・アンドレはCNN提携局BFMTVの取材に対し「自分が感染していることは知らなかった」「怖いとは思わなかった。なぜなら私は死ぬことを恐れないから」と語った。
117歳の誕生日を迎える11日は、施設での面会はできないものの、家族や地元の市長からビデオメッセージを受け取り、ビデオ礼拝への参列も予定している。
誕生日は好物のフォアグラやデザートのベイクドアラスカ、赤ワインで祝う予定。昼食時には毎日グラス1杯のワインを飲んでいるという。
家庭教師や教員をしていたシスター・アンドレは、1944年に修道女になり、2009年にトゥーロンの高齢者施設に入居した。
1918年には「スペイン風邪」の大流行を経験。CNEWSによると、この時は感染しなかった。BFMTVのインタビューには、新型コロナウイルスについても「やって来ては過ぎ去っていくもの」と淡々と語っていた。
シスター・アンドレはフランスで最高齢、世界では日本の田中カ子さんに次ぐ2番目の高齢者。