EU、コロナワクチンの域外輸出を許可制に

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EUが新型コロナワクチンの域外輸出を許可制とする新たな措置を導入した/Vincenzo Pinto/AFP/Getty Images

EUが新型コロナワクチンの域外輸出を許可制とする新たな措置を導入した/Vincenzo Pinto/AFP/Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のバルディス・ドムブロフスキス副委員長は29日、新型コロナウイルスのワクチンの域外への輸出を許可制にする新たな措置を導入したと発表した。期間は今年3月末までとした。

ワクチン製造や製造業者が予定する輸出先に関する正確な情報を把握するため狙いを厳密に絞った対策と指摘。期限付きの措置であり、対象のワクチンは事前に調達契約が結ばれた製品だけに限られるとした。

副委員長は記者会見で、この対策は特定の国を念頭に置いたものではなく、ワクチン輸出に関する透明性を確保するためと主張。

対策から除外されるのはEUと欧州自由貿易連合を結ぶスイス、ノルウェー、アイスランドやリヒテンシュタイン、バルカン地域西部の6カ国。ワクチンを共同購入し、公平な分配を目指す世界保健機関(WHO)などが主導する「COVAX(コバックス)」計画に参加する低中所得国の92カ国も含まれた。

英国は対象外とならない。

会見に同席したステラ・キリアキデス欧州委員(保健衛生担当)は特定の国からEUを守るため新たな対策を講じたわけではないと強調。むしろ、欧州の市民に加え、域外の市民にもワクチンを行き届かせるのが目的とし、「いかなる国とも競争はしていない」と述べた。

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