サウジとカタール、国境の再開で合意 断交から3年半

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カタールのタミム首長(右)とサウジのムハンマド皇太子が国境再開で合意/AFP via Getty Images

カタールのタミム首長(右)とサウジのムハンマド皇太子が国境再開で合意/AFP via Getty Images

(CNN) 中東のサウジアラビアとカタールは4日、互いの陸海空の国境を再び開放することで合意した。クウェートのアハマド外相が明らかにした。2017年6月から途絶えていた国交が回復する見通しとなった。

同外相は国営テレビで、サウジ、カタール両国が国境の再開で合意したと発表。クウェートの首長が仲介役となって、カタールのタミム首長とサウジのムハンマド皇太子による合意を実現したと述べた。

5日にはサウジが議長国を務める湾岸協力会議(GCC)の首脳会談が行われ、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)が参加する。会談に臨むカタールの首長にとっては3年ぶりのサウジ訪問となる。

米政府の高官が4日にCNNに明らかにしたところによれば、トランプ大統領の娘婿で上級顧問を務めるジャレッド・クシュナー氏が交渉を支援したことがカタール、サウジの国境再開につながった。同氏も首脳会談での関連式典に出席する予定だという。

サウジ、バーレーン、エジプト、UAEの4カ国は2017年、テロを支援し、地域を不安定化させているとしてカタールとの断交に踏み切った。カタールはこうした非難について、「不当」で「根拠がない」ものだと反論している。

ただ最近になってサウジとカタールは対立の収束に取り組んでいた。先月にはバーチャルでの外交会議を行い、サウジのファイサル外相が関係修復について「楽観している」と語ってもいた。

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