マスク着用率95%でロックダウンは避けられる WHO

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WHOの欧州地域事務局長はマスク着用率95%でロックダウンは避けられると訴えた/Shutterstock

WHOの欧州地域事務局長はマスク着用率95%でロックダウンは避けられると訴えた/Shutterstock

(CNN) 世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は19日の記者会見で、マスク着用などの感染防止対策に誰もが従えば、新型コロナウイル対策のロックダウン(都市封鎖)は避けられるだろうと語った。

クルーゲ氏はデンマークのコペンハーゲンで行った記者会見の中で、ロックダウンは「最後の手段」とすべきだと強調、現時点で60%にとどまっているマスク着用率が95%になれば、「ロックダウンは必要なくなるだろう」との見解を示した。ただしマスクの使用は「万能」ではなく、他の手段と組み合わせる必要があると述べ、「私たち全員がやるべきことをやれば、ロックダウンは避けられる」と訴えた。

現在は何億人もの人がロックダウン生活を送っているが、そのために経済支援が必要になり、失業者が増えたり、医療態勢が混乱したり、精神衛生問題や薬物乱用、家庭内暴力といった被害が発生したりするとクルーゲ氏は指摘する。

また、早すぎる規制緩和の悪影響にも言及し、規制は徐々に緩和すべきだと指摘した。

欧州では依然として新型コロナウイルの感染率や死亡率が高い状況が続いている。イタリアでは18日に報告された死者が、第1波以来で最も多い753人になった。ポーランドは19日に637人の死亡が確認され、2日連続で過去最多を更新した。

クルーゲ氏によると、欧州地域の死者は過去1週間で2万9000人を超え、17秒ごとに1人が死亡している状況にある。欧州の死者は過去2週間で18%増え、現在は1日に4500人が死亡している。

ただ、欧州全土の規制のおかげで、新規の症例数は先週、200万例から180万例に減少したという。

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