デモ隊に軍が発砲か、大統領が冷静な行動呼びかけ ナイジェリア

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ナイジェリアで治安悪化 兵士がデモ隊を射殺か

(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの最大都市ラゴスで、警察の暴力に抗議するデモの最中に死傷者が出たとみられる問題について、同国のブハリ大統領は22日までに「思いやりと冷静さ」を保った行動を呼びかけた。デモに関しては陸軍兵士が参加者を射殺し、遺体をどこかへ運び去ったとする証言が複数寄せられている。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、現地を調査した結果、20日にラゴス市内の2カ所で行われた抗議デモでは12人が殺害された。

ソーシャルメディアや地元のテレビに流れた映像には、劇場や銀行、裁判所を含む何棟もの建物が燃える様子が映っている。複数の警察署に対する襲撃も起きたという。

アムネスティは目撃証言や映像、病院記録などから証拠を集め、約2時間にわたってナイジェリア軍が数千人の人々に向けて発砲したことを確認したと述べた。これらの人々は適正な統治や警察による暴力の根絶を求めて平和的に行動していたとしている。

軍はデモ参加者が射殺されたとの報告を「フェイクニュース」として否定。軍と警察にコメントを求めたが返答はなかった。

複数の目撃者がCNNの取材に答え、平和的な抗議の最中に銃声が鳴り響き、多くの参加者が治安部隊によって殺されたと証言した。

ナイジェリアでは2週間近くにわたり国内各地で毎日抗議行動が起きている。背景には誘拐や嫌がらせ、強要などが「対強盗特殊部隊(SARS)」の名で知られる警察の特殊部隊によって行われているとする批判の広がりがある。

デモ参加者への暴力に対して各国が非難の声を上げる中、ラゴス市内は21日も混乱状態が続いている。

上記の目撃情報について、CNNは独自に裏付けを取っていない。

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