米仏ロが停戦呼び掛け、ナゴルノ・カラバフで衝突

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攻撃による煙が立ち上るナゴルノ・カラバフの中心都市、ステパナケルトの街並み/Brendan Hoffman/Getty Images

攻撃による煙が立ち上るナゴルノ・カラバフの中心都市、ステパナケルトの街並み/Brendan Hoffman/Getty Images

(CNN) アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ地域で起きているアゼルバイジャン軍とアルメニア軍の衝突をめぐり、米国とフランス、ロシアの3カ国は5日、即時かつ無条件の停戦を呼び掛けた。

3カ国の外相は声明で、ナゴルノ・カラバフの内外で起きている殺害を非難した。

ナゴルノ・カラバフ地域をめぐっては1週間以上衝突が続いており、民間人に向けてミサイルやロケット砲による攻撃が行われている。共同声明ではこうした民間人を標的にしたとみられる攻撃についても地域の安定にとって受け入れられない脅威となっていると警告した。

ナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャンの国境内にあるが、事実上独立しており、住民の過半数はアルメニア系。当局は5日、衝突によって、さらに21人が死亡したと明らかにした。

アゼルバイジャンの検事総長事務局は女性1人が死亡したと発表し、これによって衝突開始から計25人の民間人が死亡し、127人が負傷したと明らかにした。

ナゴルノ・カラバフの当局によれば、中心都市のステパナケルトが5日、激しいロケット攻撃を受けたという。当局者の1人は動画を投稿し、アゼルバイジャンからの攻撃による被害を訴えた。

アゼルバイジャンの国防省は、同国の第2の都市ギャンジャが2日続けて攻撃に遭っていると明らかにした。

ナゴルノ・カラバフをめぐる対立は旧ソ連が崩壊した1990年代に勃発。同地域がアゼルバイジャンからの独立を宣言し、暴力的な紛争の引き金となった。ナゴルノ・カラバフはアルメニアが支援し、独立状態にあるが国際社会では認められていない。

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