移民は毒ガス殺害と発言の広報担当を解任、独極右政党

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移民に関する発言を受け解任された独極右政党の広報担当、クリスチャン・リュート氏/Popow/ullstein bild/Getty Images

移民に関する発言を受け解任された独極右政党の広報担当、クリスチャン・リュート氏/Popow/ullstein bild/Getty Images

(CNN) ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は10月1日までに、移民の毒ガスによる殺害や射殺に触れる発言がメディアに暴露された同党の前広報担当者を解任し、党員でもないとの処分を発表した。

解任されたのは2018年1月から同党議員団の広報担当者だったクリスチャン・リュート氏。同党はツイッター上で、問題の発言は今年2月になされ、自由主義的かつ民主的な党是にあからさまに背反すると説明した。

地元テレビ「Pro7」が最近、同氏の発言をとらえた映像を放映したことで問題が発覚。リュート氏はこの中で「彼らを射殺出来るだろうが、問題にはならない」「毒ガスでもいいし、やりたい方法を選べる。構わない」などと述べていた。

同党の報道担当者によると、リュート氏は今年4月、ソーシャルメディア上のチャットで外国人嫌悪に関する別の発言が判明し、広報担当の職務の停止処分を受けていた。

また、リュート氏は今回、自らの意思で離党したとも述べた。

AfDは2017年の総選挙で議会の第3勢力に伸張。極右政党が連邦議会で議席を獲得したのは1960年代以降、初めてだった。

ただ、ドイツ内の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、既成政党は党勢を回復し始めており、地元の世論調査ではAfDの支持率は一桁台に落ち込んでいる。

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