米厚生長官が台湾総統と会談、数十年で最高位の高官訪問

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台湾を訪問中のアザー米厚生長官(写真左)が蔡英文総統と会談/PEI CHEN/AFP/POOL/AFP via Getty Images

台湾を訪問中のアザー米厚生長官(写真左)が蔡英文総統と会談/PEI CHEN/AFP/POOL/AFP via Getty Images

台湾・台北(CNN) 台湾を訪問中のアザー米厚生長官は10日、蔡英文(ツァイインウェン)総統と会談した。米台間ではここ数十年で最高位の高官による会談となる。

台湾を自国の領土とみなす中国は、今回の訪問を非難。米中関係が過去最悪の水準に冷え込む中での会談ともなっている。

アザー氏は9日に台湾に到着した。同氏を含む訪問団は到着後、新型コロナウイルスの検査を受け、マスクを付けた姿を見せた。出迎えには台湾外交部(外務省)の職員や台湾疾病管制署のトップ、事実上の米大使館に当たる米国在台湾協会の会長が参加した。

アザー氏は10日、今回の訪台は「国際保健や衛生安全保障の分野における米台関係の強力さを示す」ものだと指摘。「我々は台湾を不可欠なパートナー、民主主義の成功例であり、世界に善をもたらす力だと考えている」とも述べた。

同氏によると、今回の訪問の主要テーマは3つ。第1に、開かれた民主社会である台湾の新型コロナ対応の成功と透明性を認識すること。第2に、台湾が米国の長年の友好国であることを再確認し、保健や公衆衛生の分野での幅広い協力の歴史に焦点を当てること。第3に、台湾は国際保健に多大な貢献をしてきた世界衛生のリーダーと認められるのに値すると強調することだという。

人口2300万人の台湾は新型コロナの感染者を479人、死者を7人に抑え込み、その実効性ある対策が称賛を集めている。この成功により、台湾が世界保健機関(WHO)から排除されている現状が改めて浮き彫りとなった。台湾のオブザーバー参加については中国が反対している。

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