旅客機が滑走路を外れ大破、１７人死亡　インド

（ＣＮＮ） インド南部ケララ州のコジコード国際空港で７日、エア・インディア・エクスプレスの旅客機が着陸時に滑走路を外れて大破し、治安当局によると、少なくとも１７人が死亡した。

死者には操縦士２人が含まれる。このほか４６人が重傷を負ったという。

インドのプリ民間航空相がＣＮＮに明かしたところによると、当時現場には雨が降っており、事故機は滑走路をオーバーラン。「斜面を１０．６メートルほど転落した後、機体が二つに裂けた」という。

事故機はアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）ドバイ発コジコード行きで、エア・インディア・エクスプレスによると、１９０人が搭乗していた。

同社は声明で、搭乗者の内訳について「乗客１７４人、子ども１０人、操縦士２人、乗員４人が乗っていた」と説明。「着陸時に火災は報告されていない」とも述べた。乗員４人については無事が確認されたとしている。

現場の写真には、野原とみられる場所に機体の破片が散乱した様子や、残骸の間を縫って捜索に当たる人の姿が写っている。

プリ氏はＣＮＮの取材に、航空事故調査局（ＡＡＩＢ）が正式な調査を実施すると明らかにした。

エア・インディアの公式サイトによると、事故機は新型コロナウイルス感染症に伴う渡航制限の影響で海外に足止めされていた国民を帰国させるため、インド政府が運航していた。

インドのモディ首相とジャイシャンカル外相は事故を受け、ツイッターで犠牲者の遺族に弔意を示した。

公式サイトによれば、エア・インディア・エクスプレスはエア・インディアの全額出資子会社。ボーイング７３７―８００ＮＧ型機を２５機運航している。