天安門事件の追悼集会、過去30年で初めて開かれず 香港

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1990年以降、ビクトリア公園で開かれてきた追悼集会の様子/Philip Fong/AFP/Getty Images

1990年以降、ビクトリア公園で開かれてきた追悼集会の様子/Philip Fong/AFP/Getty Images

香港(CNN) 1989年に中国・北京で起きた天安門事件に関連して香港で毎年開催されてきた追悼集会が今年は開かれないことがわかった。新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、警察は追悼集会の開催を許可しなかった。

中国軍は1989年6月4日、天安門広場で行われた民主化を求めるデモを鎮圧した。公式な死者数は明らかにされていないが、人権団体の試算によれば、数百人が死亡した。

事件は、「戦車男」の映像とともに世界中で報じられた。特に香港は8年後に英国から中国に返還されることになっていた。

香港は中国国内で大規模な追悼集会が行われる唯一の場所。香港では1990年以降、ビクトリア公園で追悼集会が開かれ、最近は数万人が参加している。

CNNが共有した公文書によれば、新型コロナウイルスに関する措置で8人以上の集会を制限しているとして、警察は追悼集会の許可を出さなかった。

新型コロナウイルスのために追悼集会は開催できなくなったが、反体制的な言動を取り締まる「国家安全法制」の導入が追悼集会にすでに影を落としていた。

国家安全法制は中国政府が数週間以内に香港に導入するとみられている。同法では分離や扇動、転覆を禁止しているため、天安門事件の追悼集会を実施するといったような団体も禁止されるのではないかとの見方も出ていた。

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